ドキュメンタリーの国際公開提案会議 第2回 Asian Side of the Doc (ASD) が韓国ソウルで2011年3月7日~10日に開催されました。
ASDは、アジアとヨーロッパを始めとする世界中の国々、またアジア諸国同士で、国境を越えたドキュメンタ リーの共同制作を推進するため意見交換の場です。主に3つの活動があり ピッチング セッション ・ パネルディスカッション ・サイド バイ サイドです。
ピッチングセッションはドキュメンタリー番組企画を持つプロデューサーがコミッショニングエディターと呼ばれる出資者(放送局など)の前でトレイラー映像を上映して企画案のプレゼンテーションを行い資金の調達の機会を得ます。約7分間のスピーチ(映像上映時間含む)と約8分間の質疑応答時間、あわせて15分間の持ち時間がそれぞれのプレゼンテイターに割り当てられています。私が観覧したピッチングセッションは、プレゼンテーターの多くが完成度の高いトレイラー映像を用意し、プレゼンテーションのほぼすべてを英語によって行っていました。コミッショニングエディターからは何を表現したいのか、など厳しい質問がとんだり、前向きな評価とアドバイスがされていました。
サイド バイ サイドは、プロデューサーが資金提供者となる放送局のディシジョンメーカー(決定権保持者)と10分~15分の時間で面談をする機会が与えられるマッチングイベントです。最大4名のディシジョンメーカーとの面談の機会が得られます。
このほかにランチタイムや休憩時間、パーティ等の場でディシジョンメーカーにコンタクトをとる積極的なプロデューサーが沢山みられました。
今回の参加者は、約200名~300名ぐらいで、3分の2がアジア、3分の1がヨーロッパからの参加者といった感じでした。
EXCO-OSAKAのミーティング参加メンバーからは、ASDに7名が参加しました。参加者のうち4者が提出したドキュメンタリー企画案が公式ガイドブックに掲載されました。
掲載された作品は
- 「KANATA」 株式会社パワー・アイ
- 「 CHARMES OF PREMIUM SAKE」 K&Y Distribution LLP
- 「 SNAKE’S SCALE THE WONDER OF BIO-INSPIRED TECHNOLOGY」 株式会社ズームス
- 「MIRACLE TRAVEL FOR ELDER PEOPLE AND DISABLE 」 有限会社アライルエンジニアズ
- Asian Side of the Doc 日本語ページ
- Asian Side of the Doc ホームーページ(英語)
関連項目を見る:レポート